土日はアイスランド海賊党の政策会議&党のポットラックパーティーに参加した。

政策会議の場所はグランドホテルレイキャビク

外から撮った(奥の高いホテルが会議場)

ファンシーな雰囲気漂うロビー

一番上に「海賊党」の文字が
今回のテーマは古い政策リストの見直し。ひとつずつリストをチェックして必要なものか議論していく。話し合いはフラットでみんな自由に発言している #海賊党 #アイスランド pic.twitter.com/tGccSKAql0
— Rio (@ld4jp) March 5, 2016
今回の政策会議は古い政策リストの見直し。現在の政策リストは2013年の国政選挙のときに急いでつくられたもので、現行のものと合致していないものも多く、また既に政策が実現してしまったものもある。それら大体30個ほどの政策リストをひとつずつ検討し、変えるべきものは変え、いらないものは消すという作業を繰り返す。土曜日はなにを変えるべきかを話し合い、日曜日は変えるべき政策をどう変えるか、の議論だった(らしい)。
参加していた人数は土日合わせて計50人くらいだろうか。
議論はまったく堅苦しいものではなく、みんな自由に発言していた。発言者が多くなってくると各々が挙手をしたりモデレーターが仲介に入ったりして議論を整える。
海賊党らしい点といえば、常に議題がスクリーンに映し出され、変更点をモデレーターがPCに手打ちしてその場で変えていたところだろうか。

変更点
全体的になごやかな雰囲気で、会議中もよく笑いが起こっていた。休憩時間中はみんな談笑。聞いた話によると、アイスランド海賊党は会議中の雰囲気をとくに重要視していて、議論が個人攻撃に陥らないよう細心の注意をはらっている。一度議論が白熱し雰囲気が悪くなってしまったときに、みんなで「マイリトルポニー」を一話観て空気を落ち着かせたこともあるらしい(なんとシュールなw)。
会議の雰囲気はこんな感じ↓ 最初に改正案を説明している男性はHelgiさん。元ソフトウェアエンジニアで、アイスランド海賊党の国会議員。
土曜日は、会議がおわったあと、党本部(メインオフィス)でパーティーがあるというので一緒にお供させてもらった。
Discovering HQ of Icelandic Pirates. (Literally) the coolest place in the world. アイスランド #海賊党 のメイン事務所なう pic.twitter.com/hxybvN54WC
— Rio (@ld4jp) March 5, 2016

海賊船をみつけた

二階はこんなかんじ

スタートレックなどのコミックとボードゲーム

ポットラック形式のパーティー

党の長期スケジュール表

スターウォーズVIIの公開日が党の予定表にデカデカとw

子どものプレイルームもあった
みんな気ままにおしゃべりをしていて、とても良い雰囲気。来ていた層もバラバラで、老若男女みんなが知り合いのような感じ。
ここで時間を過ごすなかでひとつ思ったのは、海賊党は(ほかの党ももしかしたらそうかもしれないが)地域コミュニティのような役割も果たしているのだろうなあということだ。
いつでもここに来れば誰かがいて、好きなことを話したりお茶をしたりゲームしたりコミックを読んだり、することができる。そしてその生活の延長線上に政治があるのだ。
政策運営ももちろん大切だが、その前に、ひとびとが心地よく思える「居場所」となることの大切さ。
党というものが果たすことのできる、ひとつの役割をそこに見た気がした。